産土とは日本の古語であり古くから日本に存在してる言葉です。
土地の守り神であったり、自然の恩恵を生み出す母体のことを私たちは「ウブスナ」と呼んでいます。
日本酒は本来「御神酒」からなる文化、日本酒にとって祈りの精神は最も大切なものです。
また、自然界から生み出される水やお米を育む土地や、その自然の恩恵に対する感謝などが私たちの哲学になっています。
産土と言う哲学が大切にしているのは、自然の生態系を豊かにしながら、土地や過疎地を豊かな場所へ生まれ変わらせていく、元に戻していくこと。
私たちの蔵は、二千年の水稲文化の歴史がある菊池川流域の支流「和仁川」沿いにあり、丘陵の小盆地でお米とお酒を1902 年から造り続けています。
産土には6つの哲学があると私たちは考えています。
モノを生み出す母体「大地」を大切にする。熊本県は水の都と呼ばれており「水」を大切にする。
江戸時代に天下第一の米として、名を馳せた「肥後米」を大切にする。
日本酒は御神酒からなる文化なので「祈り」を大切に農耕儀礼・祭祀事など伝統行事を守っていく。
日本酒はコウジカビや酵母など菌や微生物で醸されるので、過度な工業技術や科学技術を駆使し美味しいものを作ると言うものではなく、
その土地に住む菌と微生物を「導き」醸す日本酒を追求していく。
本当の富とはお金ではなく、絶えずその土地からものが生まれ続けることが富という考えと、
産業にとって最も大切なのは基礎産業だという考えから、絶えずこの菊池川流域から豊かなものが生まれ続ける場所を目指していく。
この6つを私たちの哲学として日本酒を醸しています。






